「俺と…結婚してください!!」
そう、プロポーズをした。
え…。
今、結婚って言った…?
沙英子さんは…?
…って、あたしを迎えに来てくれてる時点で沙英子さんへの気持ちはなくなったのかな…。
なつこの頭はグチャグチャだった。
だけど、裕也が大声で言ったもんだから周りからは“おぉ!!”だの“彼氏頑張れ!!”だの、このプロポーズがどうなるのか気になってる人達がたくさんいて。
何か返事をしなくちゃ、と短時間で考えた。
そして、なつこが出した返事は…。
「あ、たしなんかで…いいの…?」
そう言いながら、なつこの顔は涙でグチャグチャになっていた。

