抱きしめられた腕を離され、後ろに2.3歩下がった裕也。 「ゆ、うや…?」 なつこが声を掛けると、裕也は片膝を付き座った。 よくアニメとかで王子様がやるようなポーズだ。 「え、あの…」 なつこが一歩前に出ようとした時…。 「なつこ!!」 突然の大声に、なつこだけでなく周りにいたカップルや家族連れが一斉に注目をした。 あまりにマジメな裕也に。 「は、はい…」 一歩出るのを止め、裕也の話を聞くことにした。 そして裕也は深く息を吸った後…。