そして旅行の日は、あっという間にきた。 花音に誘われたこともあった。 けど、今、花音に会ったら何もかもバレル気がして理由を付けて断っていた。 ナピュレに行っても早く帰宅していた。 毎回裕也に“一緒に帰ろ?”と、言われていたが、やんわり断っていた。 “仕事が忙しくて”と、仕事のせいにして。 貴子にもバレないように、なるべく笑顔で自然体でいた。 多分、気付いてないと思う。 ―ピンポーン― チャイムが鳴り、部屋を出ると。