「ねぇ、この書類なんだけどね……」 そう言って仕事のことも前みたく聞けるようになった。 周りは、なつこと秀二が元に戻ったのだと思われていた。 それから二日。 貴子の希望でナピュレに行くことになっていた。 裕也にはあらかじめ連絡を入れておいたから驚かれることはないだろう。 貴子と二人、定時に仕事を終わらせナピュレへと向かった。 「どんなイケメンかなー」 なんて、浮かれてる貴子。 本当に好きになったりしないよ、ね? なんて心の隅で、なつこは考えてしまっていた。