「なーつこ」 首を傾げ覗き込むように見る裕也。 「なつこー?」 更に名前を何度も呼ぶ。 「なー…」 「もういいから!!」 また呼ぼうとした裕也の言葉をぶった切り、なつこは叫んだ。 「十分嬉しかったから…。ありがとう」 裕也に届いてるか分からないくらいの小さな声を出した。 「いいえ、どういたしましてー。じゃ、次はなつこね?」 「え?」 なつこは首を傾げた。