ナピュレの恋【完】


「入ってくださーい」


裕也はスタスタとリビングへと向かった。


なつこも続けて入った…が。


普通なら初めて彼氏の部屋に入ったら、きっと感想があるだろう。


「広い」だの「こういう部屋なんだね」だの色々あるのだろう。


だけど彼氏が同じマンション場合…。


反応に困る。


「なに、唸ってるんですか?」


「うひゃっ!!」


ずっと考えてるところへ裕也がなつこの顔を覗いた。


「んー?」


裕也は首を傾げなつこを見つめた。