「分かった!!行くから!!」 こんなとこで、こんなことして誰かに見られたらたまったもんじゃない。 「じゃぁ、はい。手」 手を出され、なつこはそっと握った。 結局、家に帰ることを許されなかった。 さっきまで沙英子がいた部屋の前。 裕也は鍵を取り出し差し込んだ後、右に回した。