「なつこさん何階?」 エレベーターの前で上の矢印を押してから裕也が聞いた。 ここは8階建て。 決して高級マンションではない。 普通のマンションだ。 「6階だよ。裕也くんは?」 そうなつこが聞けば 「俺は5階」 即答した裕也。 そしてエレベーターが1階に下り裕也が5階を押す。 なつこも6階を押そうとしたが 「だーめ」 手首を掴まれ押させてはくれなかった。