「えっとー、あの茶色の建物」 そう言うと裕也が立ち止った。 「裕也くん?どうかした?」 なつこも立ち止り聞くと 「俺も…」 「んー?」 「俺も同じマンション…」 「………えぇっ!?」 なつこの叫び声だけが静かな夜空に響いた。