「あー、もう0時だ。そろそろ帰ろうか」


そう切り出したのは花音だった。


「そうだね、明日も仕事だしね」


なつこが返すと


「じゃぁ、帰りましょう。なつこさん送りますからね」


裕也はニコリと笑った。


「えっ、いいよー!!一人で帰れるから!!」


だってもう0時だよ?


裕也くんの家がどこか分からないけど送ってもらったら裕也くんが遅くなっちゃう。


なのに…。