「気持ちは嬉しいけど大切なお客さんよ?来なくなったらどうするの!ほら、急いで帰って店開けるわよ」 なつこがグンと前に出ると 「うわっ…!!」 腕を掴まれ、つんのめりそうになった。 「ちょっと!!危ないでしょ!!」 なつこが怒ると 「ごめんなさい…でも」 裕也が目を伏せ謝った。 「でも、なに?」 なつこは裕也の顔を覗き込んだ。