ナピュレの恋【完】


「分かんねぇよ!!ってか、分かりたくもねぇよ!!なつこさんがどれだけこの3ヶ月間ツライ思いしてきたと思ってんだよ!!」


裕也は右手で拳を作り、そしてそれは震えていた。


裕也の言葉を聞き、なつこは花音が話したんだとすぐに分かった。


「まっ、でも」


そう言った裕也は笑っていて。


「あんたのおかげで俺はなつこさんに出会えたんだけどな?」


―ドキンッ―


裕也に見つめられ、なつこの胸は激しく揺れ動いた。