「まぁでも、なつこさんとしゅうちゃんの仲を壊せたから良かったん……っ!!」 ―バシッ!!― 彩花が喋っている途中で引っ叩く音が響いた。 なつこはすぐにその人を見た。 「だからってやっていいことと悪いことがあるだろ!!」 「ゆ…うや、くん…!?」 彩花を引っ叩いたのは裕也だった。 力は加減していたと思うけど彩花の頬は赤くなっていた。 「あんたに何が分かんのよ!!」 彩花は初めて会うにも関わらず裕也を睨み付け引っ叩かれた頬を左手で押さえながら叫んだ。