ナピュレの恋【完】


「なつこさんっ!!」


“はぁはぁ…”と、息を切らした裕也がなつこの目の前に立っていた。


「え…ゆう…やくん…?ど…して…」


なつこは訳が分からなくなっていた。


電話では確かに花音が来ると言っていた。


でも目の前で息を切らしてるのは間違いなく裕也くんで…。


「なつこさんが好きだから」


「え…?」


更に訳が分からなくなった。


裕也くんが…あたしを…す、き…?