ナピュレの恋【完】


その時パタパタとこっちに近付く足音がして反射的に見た。


「なつこさぁん、一人で何やってるんですかぁ?あ、もしかして。しゅうちゃんのこと待ってたんですかぁ?」


あぁ、見なければ良かった…。


後悔しても遅い。


そこには余裕顔の彩花と挙動不審の秀二がいた。


「ふんっ、まさか。もう秀二に興味もないわよ」


なつこは鼻で笑った。


「えぇ?じゃぁここで何してるんですかぁ?」


「あんたに関係ないでしょ」


キッと睨み付けた。


「えぇ?やっぱりなつこさん、しゅうちゃんのことー…」


彩花が何かを言いかけた時。