“ガンッ!!”


なつこは、カウンターにグラスを割れない程度に叩きつけた。


突然の大きな音に、椅子一つあけた左隣に座っていた二人の女性客がビクリと肩を揺らした。


「裕也くん、もう一杯ちょーだい」


目の前にいる裕也にグラスをつきだした。