いい終わり、私は不安でいっぱいだった

沖田さんに嫌われないかどうかが。

でもそんな不安はすぐに消え去った。

「そうでしたか。辛い過去を話させてすみませんでした。でも、大丈夫です。私は貴方を嫌ったりなんかしません。
そして、信じてくれて…とても嬉しいです
あと、僕はずっとそばにいますし…それに僕は紗綾さんが生まれてきてくれて…嬉しいですよ?」

ふわっと自分の体が軽くなったよくな

気がした。

「私…生まれてきてもよかったの?」

「なに当たり前の事言ってるんですか。生まれてきてくれなきゃ、困ります」

「っ~~っふっ」

「泣いていいですよ」

そう言って頭を撫でる。

「ふぇ……ひっく…うわぁ~ん」

「ほ…んとはっこわっかった」

「はい」

「おぎだざんだけにはっきらわれたく…ひっくながった。」

「はい」

「い…ままで…みんな…ぐすん私のこと…かわいそうなこ…っていって」

「はい」

「…ぐすん…やさしくしてくれた」

「はい」

「でも…ぞんなやざしさ…いやだった」

「はい」

「おきたさんは……生まれてきてくれて良かったって…」

「はい」

「それ…すごく……嬉しくて…」

「はい」

「信じることを教えてくれて…ひっく…




ありがとうございます」

「なんでお礼なんて言うんですか?」

「え?」

「私は、気持ちを素直に話しただけですから」

……っ!

「うわぁ~ん…ひっく…」

そしてそこで記憶は途切れた