『どんな子かしら?』

『君に似て可愛い子だよ』

『ふふ、将来は何になるのかしら』

『なんだっていいさ、自分の好きな道に進んでくれさえすれば』

『そうね、それまで暖かく見守ってあげよましょう』

『そうだな』

目の前には暖かい光景の夫婦

どうやら病院のようだ。

お嫁さんは妊婦……

『あらっ!今お腹が…』

『本当かい?きっと紗綾も喜んでいるんだよ』

え?

『そうね』

よくみると…その夫婦は紛れもなく…

私の母と父だった…

『いっぱい愛してあげるからね』

『……美香…』

美香とは私の母の名前だ…

あぁ、やっぱりこれはお母さんなんだ…

『ふふ、この子には寂しい思いをしてほしくないから…』

この子には?

『そうだな、今から愛してるよ、美香も、紗綾も…』