俯き気味で歩いていると、後ろから肩を叩かれた。
振り返ると隣の県立高校の制服を着た可愛い子が立っていた。
こんな可愛い子が私なんかに何の用だろう…?
「なんですか?」
そう言うと、
「篠宮 風乃さんだよね…?」
と聞かれた。
「…はい、そうですけど…。」
と応えると
「やっぱり…。
こんなこと聞くのも失礼だと思うんですが、風乃さんって奏多とどういう関係なんですか?」
と聞かれた。
「え?私?
私は奏多の彼女だけど…。」
と答えると
その子は辛そうな顔をして
「そうなんですか…。
噂通りだったんだ…。」
と呟いた。