そして、ふと窓の外を見ると、
奏多が何人かの女子と話しながら校門を出て行く姿が見えた。

やっぱり奏多の特別にはなれないんだな…私は。

私と帰ってくれるのも奏多の気まぐれなんだろうな…。

なんて思ってしまう私はひねくれているのだろうか…?


「風乃、ごめんね。なんか私のために…。」


「いや、いいよ。」


「でも…。
天月くんって風乃の彼氏なの?」


「うん…ってきっと私が思ってるだけなんだけど。」


「そんな…。でも一緒に帰ってるんでしょ?」


「最近は、だけどね。」


私と奏多の関係はなんなんだろうな…?

きっと友達ですらないんだろうな…。