Funny doll



「よし、それじゃあ帰るか。」


と言って歩き出した奏多後ろ姿が夕日に照らされてすごく眩しかった。


オレンジ色の光に包まれた奏多はまるで別世界の人みたいで綺麗だった。


私とは住む世界が違うんだな…なんて実感した。

少しずつ離れていく背中を見る。


きっとこの届きそうで届かないキョリが私と奏多とのキョリなんだ。

そしてゆっくりと遠ざかって行くんだね。

気がついた時にはもう手の届かない人になってるんだろうな。


「おいっ、篠宮、どーした?」


「あっ、ごめん!!」


と奏多の元まで走った。


「全く、すぐボーッとするんだから…しょーがねーな。」


と言って私の手を引っ張る。

この手のぬくもりはいつまで続くんだろう…?


私たちを照らす夕日が暖かくもすごく寂しく感じた。