奏多と帰る道はいつもよりすごく短く感じて、あっという間に家の前だった。 「今日は、送ってくれてありがとう。」 「あ、いや、当然のことだから。」 「でも、ありがとう!!」 「あ、あのさ、お前、週末空いてるか?」 「う、うん。」 「遊園地行かねー?」 「え……。 うん!行く!」 これってデートの誘い? だよね…⁈ だとしたら嬉しいな!!!! 「んじゃ、また明日な。」 「うん!」 “明日”があるんだよね。いつまでもこんな日が続けばいいのに…。