好きな人と食べる昼ごはんってこんなに美味しいんだ…。
5限のチャイムなんて永遠に鳴らなければいいのに…。
「そういやおまえの弁当って母親が作ってんの?」
「うん、そうだけど…。」
「母親の味か……。
その卵焼きちょーだい。」
「え?あっそれ…大事にとって置いたのに…。
まあ、いっか。」
てか、母親って言った時の奏多顔…すっごく寂しそうだったなー…。
なんかあったのかな?
ま、でも奏多が話してくれるまで聞かない方がいいんだよね、きっと。
と、となりで「うめー、これ!激ウマ!」といって笑ってる奏多を見ながら何となくそう思った。
