「風乃だけずるいんだから!抜け駆け禁止だよ〜。」
と私の机をバンバン叩いていうのはこのクラスの中心グループの1人“松木 澪”である。
「なんかしたの〜?
いい雰囲気だったじゃーん!抜け駆けしたんだから詳しく聞かせてよね。」
と言うのは同じく中心グループの1人“田嶋 朱里”である。
「教えてよ〜。」
とみんなに一気に迫られ困っていると
「別に俺と篠宮は君たちが思ってるようなことしてないよ。
本当に女子はそーゆーの好きだよね〜。」
と爽やかな笑顔をした奏多が言った。
「奏多〜。
風乃だけずるくない?ウチらとも朝一緒に行こうよ。」
「ごめんねー。これは篠宮だけ特別だから。
な、篠宮?」
と私の方をポンと叩いた。
