奏多と手を繋いだまま校門をくぐると周りにいた女子たちが


「あっ、奏多と…あれ…B組の篠原さんじゃない?」


「あ、本当だー。
でもどーせ遊ばれてるだけだって!!」


「まあね、奏多が女子に本気になるわけないもんねー。」



と言っているのが聞こえた。


隣の奏多は、まるで大丈夫だ、って言っているみたいに私の手を引っ張った。


…でも否定はしてくれないんだけど…ね

それでも今この現実が嬉しかったから…



だから、

これがずっと続けばいいのにな……