私は急いで階段を駆け上がって自分の部屋に入って、ドアを閉めるとその場にしゃがみ込んだ…
まさか…奏多が来てくれるなんて…‼
奏多の笑った顔なんて初めて見たかもしれない…
私、今絶対顔真っ赤だ…
本当信じられないよー……
ーーーと玄関の戸が開く音がして
「お邪魔します。」
と言う奏多の声が聞こえた。
「かーぜーのーー!いつまで待たせてるのー?早く着替えて来なさーい。」
とお母さんの声がした。
「はーーい!!」
そうだ!
奏多が待ってるんだから早く着替えなきゃ‼
私は急いで制服に着替えると机の中からブレスレットを出して腕にはめた。
このブレスレットは私の宝物で、小さい頃誰かと約束をしてはめてるものなんだ。
