放課後には正門に人はほとんどいなくて、あたしも余裕で通過できた。 …はずだったんだけど…。 「…えっ?」 不意に腕をつかまれた。 …誰? 思い切って振り向く。 「亜緒?」 「…あ。」 全身の力が抜けた。 「ソラ君。 なんでここに? もう行ったかと思った。」 ふわっと笑顔になるソラ君。 その笑顔…ほんと反則だよ。 「…今日みたいになったら困るし。 ちょっと心配だった。 一緒に行こう?」 なにそれ。 めっちゃ嬉しいんだけど。 「ありがと。」