『あー、郁月君? いま学校?』 「いや、家。 翡波は?」 『俺ね、学校行く途中。』 遅刻じゃねぇか。 俺もだけど…。 『あのね、いつも通りの時間に 出たし、寄り道もしてないん だよ? なんか変なオッサンの相手し てたら遅刻ー。』 おそらく、マスコミかなんかだろう。 「なんだそれ。 で?どーする、こっから?」 翡波が受話器の向こう側で唸り声をあげた。 『とりあえず学校行くかな。 瀬名来てるかもしれないし!』 「そうだな。 じゃ、またあとで!」