皆の同意もあって練習は無しになった。 ソラ君は歌の練習しにカラオケ行くんだって、一人で。 真瞬君も郁月君も翡波も家に寝るために帰るみたい。 「…亜緒!」 「え?」 帰ろうとリュックを背負ったあたしを瀬名が呼び止めた。 「…話あるんだ。」 「ん?」 瀬名の座っている椅子の向かいにあたしは座った。 「…どうしたの?」 「あのさ…俺…。」 沈黙が続く。 深刻そうな顔をしている瀬名。 聞きたい。 でも話してくれるまであたし待つよ。 「俺ね…。」 瀬名がようやく口を開いた。