なんでもないよ。と自分に言い聞かせるように言った。 「そっか。 ならいいんだ! そういえばね、私来週コンクール あるから…。 練習手伝えないんだ。 本当にゴメンね!」 初耳。 最近自分のことで精一杯だったしな…。 「うん。わかった。 練習頑張ってね!」 自分の部屋でカバンと体ををベッドに投げ出す。 疲れた。 どうしようもない脱力感。 「亜緒?」 「ん…。」 なんとか返事をする。 「おかえり。 遅かったね?」 「うん。 ちょっと所要が。」 ハル君と会ったなんて言えない。