「関係ないだろ。 また檻ん中入りたいわけ?」 街中だから下手に手は出せない。 お互いにね。 …どうするこの状況…。 『頼哉?どうしたの?』 亜緒の動揺する声が聴こえた。 ケータイが左手をすり抜けた。 「おい!!返せ!!」 「亜緒?俺だけど? いまどこ?会おうよ。」 どの面下げて…! 『………ない。』 「なに?聞こえない。」