「やだー! 竜二ってばー!」 …あぁ、やっぱりそうなんだ。 浮気っていうか…なんかそんな感じなんだ。 何も知らない人から見れば二人は恋人同士に見えた。 ファッションも髪も。二人は同類。 「このあとどうする?」 竜二はあの頃あたしに見せた笑顔で笑ったように見えた。 でも全然違う。 目がうつろ。頬がこけてる。 変わってしまったんだ。 あたしはもういらない。 そう確信した。 さよならを告げよう……って。