それに誰かが急に肩を後ろから触れたり、大きな声で名前を呼ばれて、体をびくつかせていたこともあった。 「さっきからむずかしい顔してるね。 はい、お茶。」 瀬名が自販機で買ったお茶を俺に手渡した。 「…心配だよな。」 俺は無言で頷いた。 「今は…待つしかないけどな。」 でも…俺に一体何ができるんだろう。 「そうだね。 亜緒が安心していられる場所は俺達だから。 どんと構えてないとね。」 いつもと変わらない俺達でいること。 それが亜緒が安心してくれる方法なのかもしれない。