5組のお姫様!【完】





あれは、入学式の日。

俺は中学もだったが、周りに女子たちがいた。


俺は相手をするのがめんどうだったから、適当にニコニコしていた。



そして、靴を履きかえる時に初めて柚菜の事を知った。


柚菜がずっと俺の事を見ていた。

いや、正確に言うと睨んでいた。だな。



そして、口を開いたかと思ったら


「あんた、自分がモテてるとか思ってるわけ?
バカみたい。  恥ずかしくないの?」


って..。
もしかしてこの子俺がモデルやってる事知らないのかな?
俺もまだまだだな。


一応俺は、女の子に聞いてみた


「君って、モデルの涼って知ってる?」

俺は”涼”という名前で仕事をしている。


女の子は「知ってますけど何か?」と言ってきた。

この子、変装してないのに気付かないの!?


「俺、その涼なんだけど。分かんない?」

女の子は

「え!?..ごめんなさい!!知らずに、あんな事を..。本当にごめんなさい!!」

そのまま、ずっと謝り続けていた。

この子は初めてのタイプだな。