悪魔は腕を組み、難しい顔をした。
昔の事を思い出していた。
オリヴィアがこの世に生を受けてから、これまでの事を。
悪魔はオリヴィアの事を誰よりもよく知っている。
心の中以外は……。
「暫くこのままオリヴィアの事を見守る事にしよう。 だが変な気を起こそうものなら、地獄を味合わせる。 オリヴィアの事を狙う組織も同様だ」
「我々の事はそれでも構わない。 しかしCrimson altarを見つけたら、殺さずに連れてきて欲しい。 奴らを根絶する為に」
「根絶か……お前たちにそれができるというのか?」
ピリピリした雰囲気ではないが、悪魔はダグラスに疑いの眼差しを向けている。
自分よりも弱い人間に何ができるというのか……そう思っているからだ。
「その目で確認するといい。 その上で納得が出来なければ好きにしろ」
「面白い。 ではそうさせてもらうとしよう」
悪魔はふっと笑みを零し、ダグラスに背を向けた。
だがピタリと動きを止め、再び顔を後ろに向けた。
「ネヴィルだ。 なにかあれば名を呼べ」
それだけ言うと、サッと姿を消してしまった。
ダグラスはフラフラっとソファーに腰をおろし、グッタリと頭を抱えた。
混乱している頭の中を整理する為、今後の事を考える為、ダグラスはその日はずっと書斎へ篭っていた。
昔の事を思い出していた。
オリヴィアがこの世に生を受けてから、これまでの事を。
悪魔はオリヴィアの事を誰よりもよく知っている。
心の中以外は……。
「暫くこのままオリヴィアの事を見守る事にしよう。 だが変な気を起こそうものなら、地獄を味合わせる。 オリヴィアの事を狙う組織も同様だ」
「我々の事はそれでも構わない。 しかしCrimson altarを見つけたら、殺さずに連れてきて欲しい。 奴らを根絶する為に」
「根絶か……お前たちにそれができるというのか?」
ピリピリした雰囲気ではないが、悪魔はダグラスに疑いの眼差しを向けている。
自分よりも弱い人間に何ができるというのか……そう思っているからだ。
「その目で確認するといい。 その上で納得が出来なければ好きにしろ」
「面白い。 ではそうさせてもらうとしよう」
悪魔はふっと笑みを零し、ダグラスに背を向けた。
だがピタリと動きを止め、再び顔を後ろに向けた。
「ネヴィルだ。 なにかあれば名を呼べ」
それだけ言うと、サッと姿を消してしまった。
ダグラスはフラフラっとソファーに腰をおろし、グッタリと頭を抱えた。
混乱している頭の中を整理する為、今後の事を考える為、ダグラスはその日はずっと書斎へ篭っていた。



