「昔に来て以来だったから、今はどうかわかんないんだけど・・・」 まっすぐに進む坂道。 先生はそんなことを呟きながら、ずんずん進んでいく。 何があるの? 景色がいいの?? 少し奥まった、山のようなところ。 先生が・・・昔来たところ? そんな疑問を胸に思いながら、坂道を登りきった。 「わぁあ・・・」 目の前一面に広がる、キラキラした光。 きっと、街中のイルミネーションがここで見える。 綺麗。 それしか思い浮かばないくらい・・・綺麗。 先生は感動している私を手招いて、抱き寄せる。