ーside夢斗ー




「はぁ」




俺の隣にいた、風雅が大きなため息をひとつついて、鏡を見つめている。




最近ずっと、そうだ。




楽屋でも、レッスンの休憩中でも1日1回はため息をついているがする。





どうしたんだ?




俺はチラッと風雅を見た。



何があったんだろうか?




そして、奥で電話をしているマネジャーを見つめる。




あいつも一体何者なんだ?



咲夜のあの事件を解決するなんて。





しかも、あの日以来、咲夜は一切女遊びをしなくなった。