総長が求めた光 ~Ⅳ獣と姫~

「感想は?」


下から見上げるようにミズキと目があった。


「えっ?」


「だから‥‥っ」


いつものように、


「触った感想‥聞いてんだけど?」


少しすねた口調と、そらされた視線。


わしゃわしゃ、なでていた手を止め毛先だけを触る。


「ふわふわで、気持ちいい‥‥です‥‥」


「‥‥そか」


また、前に顔を向けてしまったミズキ。


でも、横から少しだけ見える口角が上がってるのは‥‥‥気のせいじゃないよね?