‥‥‥‥‥‥ガヤガヤガヤ


ん‥‥っ


何か、聞こえる。


もぞもぞと、動いてうっすら目を開ける。


ぼやける視界に、華やかな色が3つ見えた。


赤と黄色と銀。


‥‥あれ


いつもなら、甘く爽やかな桃のような香りがしない。


一気に心臓が嫌な速さで、脈を打つ。


ちょっとだけ、呼吸が乱れる。


「起きた‥‥?」


ふわっと頭に置かれた、温かいもの。