すると、ルイの方からフフッと笑う声が聞こえた。




見てみるとルイは笑いを堪えているのか、下を向きながら、プルプル震えていた。




ルイは笑いを堪えて、口を開いた。




「なんで、敬語な上にカタコトなんだよ〜おもしれーなぁ〜君」




「だっ…だって、恥ずか%#&*τ………」




恵梨香は恥ずかしさで声が小さくなり最後の方が聞き取れなかったのかルイは、恵梨香の顔を両手で優しく包み、上を向かせた。





「もう〜何言ってるか聞こえない!もう一回言って!」




ルイにとっては真剣なんだろうが、恵梨香にとっては辱しめられている気がしてならなかった。




「ッ…//離して…」




恵梨香は恥ずかしさのあまりルイの手を振り払ってしまった。




「…あっ…」




恵梨香はそれに気付いて、罪悪感を感じた。




「なんだ、別に気にすんなって!てか、君、可愛いね。純粋で素直で…まだ心はキレイなままだね。俺、結構好みだな」




ルイはさっきまでの態度とは異なって、捕まえたい獲物は逃がさないという目で恵梨香を捉えていた。




そして、徐々に恵梨香の方に近づいてくる。




それに対して恵梨香は後ずさったが、背中は窓に当たってしまった。




ルイは左手を窓に当て、恵梨香が逃げられないというところまで追い詰めてきた。




「何が目的なの?」




恵梨香は冷静に言葉を選んでいた。




「そんな怖い顔すんなよ。ただ…俺の彼女にならないかなぁって思ってさ」




恵梨香は何を言っているのか分からないというような、顔をしていた。