こんにちは。
私が主人公の霧島 恵梨香(きりしま えりか)です。




今から普通の高校生の物語が始まろうとしている。




今恵梨香は、移動教室の準備をしていた。朝からの移動教室の授業は正直、少々面倒である。




何故なら、移動教室への準備は教科書やら筆記用具やらを準備しなければならない。




そして用意が終わり早速、移動教室へと向かおうと思い席から離れた。




すると…
ガシッと誰かに腕を掴まれた。




「んっ？」と恵梨香は振り替える。




「んっじゃなーい!!なんで先に行こうとするのよー!!」




腕を掴んでいたのは、私の友達の藤島 奈緒子(ふじしま なおこ)だった。




「だって私は用意終わったし」




「いやいや、私を待ってくれないのかい!!」



何故こんなにテンション高いのかは分からない。




奈緒子は同じクラスで恵梨香の後ろの席だった。




「あっ…ごめん」




恵梨香はすぐに謝ったが、ほぼ棒読みに近い謝りだった。




恵梨香は周りに興味がなく、高校に入ってからも友達を作ろうと考えもしなかった。




しかし、奈緒子が話しかけてくれたおかげで自然と友達を作れたのだ。




「まったくー!!でも、そういう天然でクールで素直なところが可愛いー!!」




奈緒子はギュッと抱きついてくる。




「…。」




こういう時、恵梨香は、どういう反応をしていいのか分からなかった。




何故かクールという一面が好印象みたいらしいが、恵梨香本人はそんなつもりはないらしい……。