「あぁ、悪い。それで?原因はなんだ」 「……暗くなってることに気づかなかった」 「はぁ?女に夢中になってたわけ?」 「…まぁ、そんなとこ」 あの女とのキスに耽(ふけ)ってたことは認めるよ 「はは、それはないね。お前が女に執着するわけがない」 「お前とは違うからな」 容姿は勝ったけど、女好きの要素は兄貴が全部持ってった 「…あっそ。まぁお前も29だからそろそろだな」 「そろそろ?何が」 「何って、結婚だよ。父さんから電話あったか?」 「…ないけど」 嫌な予感がするのは気のせいか