「じゃあいつも夜は……」


「家は一日中明るくしてる。そういう作りにしてあるんだ」


だから大きな庭と、森の中に家を作った


周りに迷惑にならないように


家で開放的にいられるように


「…そう、なんだ…」


「そんな顔するなよ」


心配そうに僕を見つめる瞳は今にも泣きそうだった


何も知らない他人に、そんな顔できるなんてな


……本当にバカな女だよ


僕は優しく夏木さんを抱きしめた