「落ち着きましたか?」 「…なんとか」 「……あの、なにかの症状ですか?」 「………」 「…青条さん?」 「発作だ」 「えっ?」 「暗所恐怖症なんだよ」 このことは主治医と僕しかしらない秘密だ トップにいる僕は、弱点が命取りに成りかねない だから隠してたのに まさかこんな女に打ち明けることになるとは 「それは大丈夫、なの…?」 「あぁ。暗がりにいなければ発作は起こらない」