「…大丈夫、ですか?」 心配そうに夏木さんが僕の顔を覗き込む 「あぁ、すまない…」 「い、いえ。あの、水飲みますか?」 「……あぁ頼む」 夏木さんがいなくなって、大きなため息をついた 情けないな、まったく 暗くなったことに気づかないまま、キスをしてたなんて 「あの、どうぞ」 「………ありがとう」 この僕が、こんな女に夢中になっていたなんて 差し出されたコップを受け取り口づける