「本当は僕にときめいてるんだろ?」 「はぁ?そんなわけないじゃない!」 「ムキになるところ、ますますあやしいな」 ニヤリと笑い、ゆっくりと女との距離を詰める 「…っちょっ、なによ」 「言わないとこのまま近づくよ?」 「いっ、言うって何を」 トンッと夏木さんの背中が壁に当たった もう逃げることはできないよ 強気な赤らんだ顔が、僕の競争心を掻き立てる 「僕のことが好きなんだろ?」 「は?っ何言って…」 「違うとは言わせない」 「…馬鹿なこと言わないで」 まだ強気な態度を貫く気か