極上☆ラブパワー



「……なんだか、どこかのお坊ちゃんみたいな名前ね。」


えっ


一瞬ギクリとして夏木さんを見る


こいつ、頭は悪いのに勘は鋭いのか?


それとも僕の正体を見破ってるとか…


じっと見つめられて、僕は動けないまま目で夏木さんの気持ちを探ろうとした


綺麗な瞳から何も読み取れない


……何なんだ…


「…まぁ、そんなわけないか」


「なに?」


「それより、偽名なんか使って何か都合が悪いことでもあるの?」


どうやら気づいていないようだ