極上☆ラブパワー




「お前は僕の何を知ってる?何を知ってて僕を貶(けな)しているんだ?」


世界トップに君臨する財閥の社長だぞ?


お前なんかが容易に口を聞けるような相手じゃないんだ


「…何も知らないわよ」


「開き直るな。僕だってお前のことを何も知らないんだから」


「そうね。フェアじゃないわね」


「あぁフェアじゃない。だからこうしよう」


僕は両手を広げて持ち上げたのを見て、夏木さんが不思議な顔をした


「…君のことを教えて」


「え?」


「互いに自己紹介しよう。これから一緒にここに住むんだから」


我ながらなんて冴える頭なんだ


僕をこうなるように仕組んだ神様にお礼を言いたい