「えぇまぁ…でも社長が住むにはもってこいかと」 「…そうか」 そんなものか 人間の人生は平等にはできていない 貧しい者は、僕達のような上流階級を羨ましく思うかもしれない でも、それは心が貧しい者が思うことだ 実際、何もかも手に入れて幸せだとは限らない それは自分が一番よくわかってる 「…蛯名、車回してくれ。今から10分で準備をするから」 「…わかりました。では後ほど」 「あぁ」 1人になると、時計の音だけが部屋に響く 本当に馬鹿でかい屋敷だ