この屋敷には、都心からかけ離れた別世界のような時間が流れている 静かに、ただのんびりと自分だけの時間を弄ぶにはぴったりな場所だ 「“花言葉”……」 天井まで伸びる本棚から何気なく取り出した本を広げ、椅子に座る 無心で僕が読んでいるのは、花言葉の本 …わけわかんないな 自分で自分がわからない いや、違う 「…暇だ」 暇を持て余すのは好きだが、無性に暇だ 暇すぎる、何かないか? 仕事以外での退屈しのぎ…… 「………あ。」 あれがあったか 浮かんだ微かな可能性に微笑して、車のキーを掴んだ